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アトリエてとてのブログ

「てとて」は手と手をつなぐ場所。築40年のアパートの一室でささやかな作戦、はじめました。  次回のイベントは2018年10月20日・21日。3回目となる「ゆいてとて」でお会いしましょう!

九州のこと。


連日の九州豪雨のニュース、
災禍のさなかの苦しさはもちろんですが
途方もない被害の大きさに
復旧への道のりのあまりの長さにも心が痛みます。
茶色く濁った川が家々を飲み込んでいくさまは
私たち岩手県民にとっては
昨年の岩泉の豪雨を思い出させ、ますますつらい。
なんでこんなに災害が頻発するようになったか…
ひとりひとりが考えなければなりません。
災害への備えとともに。

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一昨年6月、ご縁をいただいて訪れた九州。
福岡市で展示「てとて展」を行わせていただいたあと
レンタカーで九州の陶芸の産地を回ったのです。
長崎の波佐見と有田、
そして大分の小鹿田と小石原。
見る物すべてが新鮮で美しく、本当に楽しい旅でした。
特に小鹿田は素晴らしい場所でした。

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日田の高速をおりて小鹿田へ。
うっそうとした森の中に案内の看板が立ちます。

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小鹿田は深い山間にたたずむ陶の里。
土は、川の流れを利用した「唐臼」で搗いてつくるそう。

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搗いた陶土をすいひする場所。
これは女性の仕事でもあったようです。

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唐臼の音が山に響きます。
急峻な斜面を利用した登り窯が並びます。

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陶器の破片を埋め込んだブロック塀や橋。
ついつい、見入ってしまいます。

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細い道沿いに家々が点在する小鹿田。
その家先では挽いた皿が天日干しにされていたり
奥の工房ではろくろを回す人の姿も見えました。

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坂本巧窯を訪れたとき。
展示場の机に「光原社」のムック本があって
うれしくなりました。

暮らしと一体化したものづくりの風景に
文化や歴史の違いをまざまざと感じ
ますます、うつわが好きになった九州の旅。

大分県日田市の被害は甚大。
そして、山間の小鹿田のようすはニュースでも
取り上げられることはありません。

無事を、かけがえのない陶の里の無事を
ただただ祈っております。

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イベントに関係のない思い出話でした…すみません。


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お年賀2016年。


新年、
あけましておめでとうございます。


雪は少ないとはいえ
キリッと身の締まるような寒さが続いています。
冬真っ盛りですが、
夕暮れが少しずつ遅くなって来ているのを感じます。
冬来たりなば春遠からじ、ですね。

司荘がなくなって7ヶ月、心もとなさを感じる前に
たくさんの人との絆や出会いに恵まれた2015年でした。
そして2016年。
今年もきっといろいろなことがあると思いますが、
根底にある思いは変わりません。
『ひとつひとつの出逢いをたいせつにしたい』

この思いを、どう「形」にしていくかが
今年の大きなテーマでもあります。
はてさていったい、どうなることでしょう。
さっぱりわかりませんが、どうぞ一緒に
「てとて」の第2作戦を楽しんでいければと思います。

2016年の「てとて」も、
どうぞよろしくお願いいたします。

2016.1.2 てとて 井上宏美

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2012年のてとての室内




てとての2015ねん、5。


あわわわわ。本日で2015年も終わりですね。
何事もさっぱり片付かない年の瀬ですが
お天気が穏やかなのが救いです。

さて、本年最後の更新は、4月のオープンデイです。
巡ってきたばかりの春、てとて4年目の春は、4月11日(土曜)、
以前からママゴト会でお世話になってきていたおふたりにお願いをして
「春、めぐる。お茶とお灸のじかん」を開催しました。

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★お茶のじかん 店主/「焙茶工房しゃおしゃん」前田千香子さん 

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★お灸のじかん 店主/「ひろはりきゅう」ムラオカヒロコさん

冬があけた春は不調が出やすい季節と言われます。
そんな体のリズムをゆっくりと整えていただけるように
体をじんわりあたためるお灸と、
体がよろこぶお茶を味わう一日といたしました。

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当日は、どうやら雨模様だったらしいのですが
こんな風にたくさんのお客様にお越しいただきました。

4月もル・プレジールさんのパンを販売。
初日で、見事に売り切れました…

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4月12日(日)はのんびりと手仕事市のみのオープンデイ。
岩本農園さんとお店番、お客様とのお話も弾みました。

さ、これで本年の更新はおしまいです。

****************
ちょっとこぼれ話(の割りに長い)。

アパートの取り壊しの知らせが届いたのは、2014年の11月でした。
そのお知らせを受け取った時の気持ちは、
ショックというよりは「来るべきものが来たな」という感じでした。
借り物である以上いつかは来る結末、自分で幕引きをする前に
そういう時が巡ってきたのだなと思いました。
始めるときも偶然の巡り合わせで始まったような「てとて」です。
なんかとても「てとて」らしいなあと思ったものでした。

ただ、
始めたときは一人でしたが、
てとての一味や作り手さん、訪れてくれる方の声や励ましで
4年もの時間をやってこられたわけで、
「てとて」という場所がなくなるのと同時に
そういう繋がりまでなくなってしまうことだけが、とても残念でした。

でもそれは、取り越し苦労だったようです。
5月のファイナルオープンはもちろん、
その後のイベントにも変わらずに労を惜しまず関わってくれる一味や
盛岡市外にも関わらずイベントを訪れてくれるお客様がいらっしゃいました。
作り手さんとも、「てとて会」という催しを介して
今も交流が続いています(単なる飲み会なんですが…)。
バーンガジャさん、わがやさん、オンカフェさん、手の間さんなど
自店でのイベントに声をかけてくださるお店もございました。

「場」の力って、
場所がなくなっても残るもんなんだなあ。
今年後半は、そんなことを思いながら過ごしました。

本当は、一人一人にお礼をいいたいのですが
お名前をあげだしたら本当にきりがないくらいです。
なのですみません、一気に言います。

「てとて」に関わってくださったみなさま、
本当にありがとうございました!


いろいろあった2015年も終わります。
まだ荷物も気分もとっちらかったままなのですが(大汗)、
まだまだ、したいことがたくさんあります。
2016年もまたみなさんと、どこかで
てとての「場」をワイワイと楽しみたいと思います。

本当にお世話になりました。
みなさま、
どうぞよい年をお迎えくださいませ。

2015.12.31  てとて 井上宏美

【2015の振り返りは年明けも続きます…】



てとての2015ねん、4。


ああ、レンコンってうんまいなあ…
根菜大好きな私、おせちの材料買い出しついでに
レンコンをたんまりゲッツ。下ゆでしてバターで焼いて、
簡単レンコンステーキを堪能しています。
バターで焼いただけなのに、なんでこんなに甘いんだろう。
旬の今、茨城に住みたいくらいよまったくもう。

意味不明な書き出しですいません。
年越しの準備年明けの準備、年またぎの仕事もかかえ
しかも年賀状をまだ出していないという恐ろしい状況です。
冬眠した〜い。

…3月の振り返り、します。

*******

3月は、驚きでスタートした月でございました。

「てとてからの重要なお知らせ」として、
アパートでのイベント開催終了をお知らせしましたから。
残念ですというお声も、たくさんたくさん、いただきました。
惜しんで下さる方が、こんなにもいらっしゃる。
一味のみんなと感動。その思いが、残り3ヶ月の原動力となりました。

3月のオープンは、3月22日(日曜)・23日(月曜)の2日間。
ママゴト会はありませんでしたが、物販が充実しました。

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まずはてとて恒例、岩本さんのお野菜。
葉ものが充実しておりました♪

そしてそして、3月のスペシャルは
北上市のパン店「ル・プレジール」さんのパン販売。

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私が大好きな三日月パン、クレッシェンドや

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お店でも滅多に登場しない幻のパン
「フランス焼きサンド」

ル・プレジールさんのパン、盛岡ではあまり販売されていないせいか
はたまた私がシツコク「うまい」を連呼したせいか、
販売日の22日は、すんごいことになっていたようでして…
好評につき、4月のオープンデイでも販売させてもらうことになったのです。

さらに3月は、いつもはママゴト会でしか提供しない
福猫堂さんのお菓子を来て下さった方にサービスもいたしました^^

【4月の回につづく】




てとての2015ねん、3。


なんか雪、すっごい降っちゃいましたね…
冬将軍さんよお、出遅れの帳尻を年末に合わせるなっつうの。
結構あちこちで路外に落ちている車を見ます、、ひ〜〜〜〜〜〜〜。

今年の2月はどんな天気だったっけ。覚えてません。
でも「ママゴト会」は行いましたよ。
2月は、21日(土)・22日(日)の2日間オープンしました。

初日の21日は、テシゴト工房の立花まどかさんを講師に
「革の工房2 手縫いでつくるスマホポーチ」を開催しました。
6月に続き、2回目のワークショップでした。

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作ったのはこちら、スマホポーチ。
二つ折りにした皮に穴をあけ、手縫いしていきました。

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グラフィックデザイナーでもあるまどかさん、
いつもきっちりとレシピカードを作ってきてくれます。
てとては場所を提供するので精一杯。
ほんと作り手さんには、いつも助けてもらっておりましたね。

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午前、午後の部に分かれて開催。
はじめての方も、お馴染みの方もいらっしゃいました。
アシスタントには、テシゴト工房の久保さんも入りました。

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革縫いは二刀流ならぬ、針を2本使います。
革の柔らかさ、糸の張り方、細かなテクニックの積み重ねです。

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3色の革、2色の糸、組み合わせでオリジナルの
スマホポーチが完成しました。

2月のオープンデイでは、岩本農園さんのお野菜も販売しました。
旬まっさかりの寒締ほうれんそう…今、食べたい!(シツコイ私)

soup1.jpeg
それと、前年12月の「ギフト展」でデビューした
オリジナルスープカップも、1月時点で在庫は1個となっておりました。
40個とか制作したんじゃなかったっけか…びっくりでした。
記念すべき(?)第一弾ロットをご購入いただいたみなさま、
スープカップはお役に立っていますかー?
使い心地、スープ写真など、ぜひお送りくださいませ〜^_^

********

現在、スープカップの白は若干の在庫がございますが
ブラウンカップは完売しております。
ホワイトカップはお求めになる事ができますし
ブラウンカップも予約注文を受け付けておりますので、
気になる方は、どうぞお申し込みくださいませ。

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人と人とを結びつける場。Hands meets Hands.
手から生まれる道具たち。Hands meets Crafts.
そんな人と道具が出会う場所にはきっと、おいしいお茶もある。Hands meets Teas.
築40年のアパートの一室で、ささやかな作戦、はじめました。