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アトリエてとてのブログ

「てとて」は手と手をつなぐ場所。築40年のアパートの一室でささやかな作戦、はじめました。  次回のイベントは2018年10月20日・21日。3回目となる「ゆいてとて」でお会いしましょう!

9月は花巻で!


ふぇーーーーっっっくしょいっっっ!
なんなんですかね、このイキナリの寒さは。
ええ、「涼しい」じゃなくて「寒さ」と表現してはばからない
そんな8月の末に、来る季節を想像し、戦々恐々としております。

そんな8月もあと数日で終わり、
9月です。
長ーーいお休みを頂いておりました「てとて」ですが、
この秋は、まずは花巻で、みなさんにお目にかかります。

てとて展 @ Baan Gaja
9月26日(土)・27日(日) 11:00〜17:00

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詳細を、お楽しみに!


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九州たびレポ8。


梅雨時期とは思えないほどいいお天気だったこの日。
小鹿田の里では作りためた器の天日干し日和。


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住まいと工房が隣接(というか一体化)していて
玄関前の広場に、フツーに器が並べられている。
その玄関前までずかずか入っていって、日干し器を見ながら
その奥の工房兼ギャラリーを覗きにいく。

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日干し中。
よーく見ると、白土の上から飛び鉋をかけた大皿。
鉋くずがポロポロしてて、取りたくなったり…

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自由闊達な筆あと。個人の銘を記さない小鹿田焼だけど
それぞれの窯元の個性は実にはっきりしている。
そんな違いを楽しみながら工房を回る楽しさったら…ない。

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お、こんなところに見慣れた冊子が…。
そうだった、こちらの窯元さんは光原社さんに作品があったね。

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廃窯のあと。
静かに新陳代謝をしながら、器は日々作られている。

**********
唐臼の音、蝉の声、誰もいない昼下がり。
軒先で日干しになっている器。
その奥の工房では男たちが黙々とろくろを回している。
外から来た私たちには完全に「非日常」の世界なのに
彼らにとってはささいな「日常」であるというギャップの大きさ。

見せびらかすつもりなど一切なく、
ものづくりへの気負いもない、淡々と過ぎていく時間。
小鹿田は確かに、暮らしとものづくりが完全にひとつになっている。
案内人がいる訳もなく、観光施設などもいっさいない。
それでも小鹿田の里あるきは、最高に楽しかった。


【もうちょっと続きます】



九州たびレポ7。


ちょっとはしょりますが、九州たびの3日目。
まるまる一日動ける日は、この日が最後の月曜日です。

昨晩は筑紫野市の二日市温泉に宿泊。
温泉街と行ってもビジネスもあるし日帰り温泉もある。
冷たいビールが飲みたくて入った居酒屋は常連感バリバリだったけど
焼き鳥はうまいし、山芋ステーキってのがものすごく美味しかった!
あらかた食べてから、写真を撮ればよかったと後悔。

なんていう一人旅ならではの夜を過ごし、再び車で筑紫野インター。
今度は鳥栖から北へ、大分道を突っ走るのである。
こちらも基本2車線。杷木インターまではおおむね1時間の距離。
しかし九州の高速道、サービスエリアが充実してるねー。
行きは山田サービスエリアでお土産などを買いました(なぜ今買う)

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杷木インターで降りて一般道を走る。
ほどなくして沿道には山が迫ってき始める。
途中、「小鹿田焼」の看板を見つけて記念撮影。
カーブミラーの中、ワタクシが映るように。

人里から離れ、何代にもわたって器を作り続けた小鹿田焼。
これほどメジャーな存在になっても、ものづくり環境は何も変わらず。
小鹿田も、沢の流れのうねるに任せて道を拓いたような
ほんとにほんとに山峡の小さな里だった。

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唐臼。
山土を砕いて粘土を作る道具。

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横には、水簸の堀。
ここから何度も何度もくみ上げて土をこすのは
女の仕事だったという。

初夏の暑さの中の月曜日。
そんな中を好き好んで歩くような旅人は私以外ほとんどおらず
里の中はしいんとして、唐臼の音が響き渡るだけ。


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橋の欄干。
小鹿田の皿がはめ込まれている。

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住まいのブロック塀にも小鹿田焼。

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里の中にはこんな登り窯が3つくらいある。

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窯元にはどこも小さなギャラリーがあるんだけれど
春の陶芸祭が終わったばかりの今は、作品が一番すくない季節(とほほ)。
次にこの登り窯に火が入るのは7月だそう。
窯を見るにはいい機会、じっくりと覗いてみる。


【小鹿田もつづくよ】




九州たびレポ6。


中尾山を下りて、波佐見の町へ。
こじんまりとした町並みの中、賑わっている一画が。


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西の原
西海陶器の古い工場を再生、
ギャラリーやカフェなどが集まった場所になっている。
古い木造平屋好きのワタクシ、建物だけでも見る価値あったわ。


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こちらはギャラリーのモンネ・ポルト。
いろんなインスタレーションも行われてきたみたい。
空間として、それだけでも絵になる場所。

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西海陶器のお店、南倉庫。
イロイロなシリーズを一堂に見られるのは本拠地だからこそ。
essenceシリーズ、やっぱりいいねえ。


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敷地内は小さな昔の町並みのよう。
こういう建物を残して、積極的に活用するのは大賛成。

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お昼は、本場の長崎チャンポンを食べようと思っていたので
(手の間さんから波佐見のおいしいお店はリサーチ済み)
ここでは軽く(?)食べとこうと。
地元のお母さんたちが切り盛りするおにぎり店。
麦味噌を使った肉味噌、お米もお漬け物も美味しかった〜〜
うつわが西海陶器。惜しげもなく。さすが九州。

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おにぎりのお店は外観もいい。

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西の原を出て、波佐見の町のおすすめのお店
「喫茶レストラン ココット」でチャンポンを食べた。
具沢山で、麺もちもち。
おにぎり2個食べてすぐなのに、完食でしたよワタクシ…

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ココットのメニュー表。
冷麺?これ?九州では冷やし中華を冷麺というの?
ひとりでツッコム、岩手ケンミンなのでした。


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産直を見つけると、寄らずにはおれない性分でして…
鬼木みそ(麦味噌なのにうまし!)やら嬉野のお茶のくき茶やら
九州まで来ても農産物ばっか買いました。

波佐見はこれでおわり。

次は九州民藝といったら外せない!
小鹿田へ向かいます〜〜。

【つづく】



九州たびレポ5。


急な坂道上って着いた、「中尾山交流館」。


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ずらりと並ぶ、波佐見焼。
磁器で染付けでシンプルで…なんていうイメージは
一気に吹っ飛ぶ、実に多様なものづくり。
うっひょ〜〜〜〜〜テンションあがる〜〜〜〜。

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窓際のテーブルには季節の企画に合わせた器類を
窯元の作品の中からチョイス。
見ているだけでも楽しい、豆皿がいっぱい。


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波佐見で出会うスリップウェア。
益子で修行した「紀窯」の中川さんの作品。
お父さんは波佐見の窯元です。


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こちらは波佐見の伝統、くらわんか椀。
復刻シリーズがいくつかの窯元から出ていました。
うん、やっぱり私、くらわんか、好きだわ〜。


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ほくほくしながら交流館を出て、波佐見の町並みを散策。
登り窯の煙突、やきものの里を実感(でも道は細いぞ要注意だぞ)


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道沿いには窯元のギャラリーが並んでる。
…ほぼ、お休みでございました(泣


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ここは開いていた「中尾山うつわ処赤井倉」。
現在の作品のほか、くらわんかの古いのや古伊万里の猪口など
見どころ満載。開いててよかった〜〜〜〜。

中尾山を満喫し、波佐見の町へ。
どうや最近、人気のスポットがあるらしいのです。

【まだまだ続く、波佐見編】




九州たびレポ4。


……みなさ〜〜〜ん。 溶けてませんか〜〜〜〜。
北東北人には堪え難い暑さが続いていますね。
夜もあっついもんなあ。
そう、うち、エアコンがないんです。死ぬわ。

さ、九州旅の続き。
3日目は九州やきものめぐり、その1。
波佐見と有田の里の訪問です。

早朝に福岡市を出て、西鉄電車で筑紫野市へ。
西鉄二日市駅で降りて、レンタカーを借りる。
下手だけど運転は好きなので、本日から2日間は車で各地を巡ることに。

ナビ様のご案内で筑紫のインターから九州自動車道へゴー。
おおお、さすが九州の背骨!(?)かなり車が走っている。もちろん3車線。
南下すると鳥栖ジャンクション、ここで進路を右に取り
長崎自動車道へ入った。長崎自動車道は2車線でのんびりした感じ。ほっ。
樹種とか大地の感じとかは違うけど山と畑が続く、どこか東北に似た風景。
武雄ジャンクションを左に進み、波佐見有田インターチェンジで降りる。
この間、鳥栖JCTからおよそ1時間ちょい。近っ!

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インター降りると、左折は有田、右折は波佐見。
九州キターーーーーーーー。
テンションあがるうつわバカ。

某器作家のオジサンから「波佐見が今面白いよ」と
聞いていたので、本日のメインは波佐見。
朝鮮にルーツを持つ(九州は大体そうか)シンプルで使いやすい器。

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行く途中の田んぼ。
6月の中旬で、田植えですよ!東北のみなさん。
品種も違うし、生育のスピードも違うんだろうなあ。
(二毛作では…ないと思う)

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細い道を進むと見えてくる
「陶里 中尾山(なかおやま)」
波佐見焼の窯元が集まるエリア。ああ、ワクワクする〜〜♪

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一番奥にあるのが「中尾山交流館」。
ここにくれば、すべての作風を見ることができる。

波佐見焼の窯元は基本はギャラリーを併設しているけど
日曜日など週末はお休みのところが多いです。
そして、この日は…日曜日!がーん
ああ、交流館があってよかったーーーーー。

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いい粘土(あるいは陶土)が取れるところに窯はできる。
ということで、陶里はたいていは山の中にある。
波佐見もご多分にもれずで、流れ出る川に沿って集落が作られている。
右奥にはかつて、最大級の連房式の登窯があったそうです。
それにしても瓦屋根の色、いいねえ。

もったいぶりますが、

交流館の様子などは次回の更新で〜〜〜

【波佐見はつづくよどこまでも】



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